蒼天の絆~夜空の琥珀2~
▼資料室にて:セラside
今日もいい天気だなぁ、と朝焼けを眺めていたときのことです。
「セラちゃん、おはよう」
「うん、おはよう。若葉く……」
窓ガラスから顔を戻して、硬直する。
そこにはいつもの笑顔があるわけだけど、もうひとつあるべきものがなかった。
「ごめんちょっと来てくれるかな若葉くんっ!」
私は若葉くんの腕を掴み、言いっぱなしで教室を飛び出した。
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▼資料室にて:セラside