復讐 ～あなたの魂いただきます～

「大事な娘を ほっとけるわけないだろ。
ほら、これ ご飯だよ」

小声で おにぎりを渡してきた。


「こんなことしたら 村に悪いことが！」

「いいんだ。凛さえ無事なら。」


お父さんは 優しく抱き締めてくれた。

そして
久しぶりに自分の名前を呼ばれた。

私の名前は桜岡凛。


その日から ２日おきに お父さんとお母さんが 来るようになった。


こんなとこ 村の人にみられたら．．．。



私が

まつられているとき、 村は
田んぼの水が なくなり、
苗は 育たなくなり
稲は 枯れて、害虫に食べられ
村人は 困っていた。