ミオちゃんにキス!!
――絞めるな!やめろって!フィール、大丈夫だ。お前のそれは故障じゃない
じゃあ、なんだ。
上から目線で問えば、自称天才博士はニヤッと笑った。
――フィールはリっちゃんに撫でられて嬉しかったんだよ。褒められて更にやる気が出たんだろ?
嬉しい?
嬉しい……。
そうか。
これが謂うところの「嬉しい」という感情か。
マイ・プリンセスのために働き、褒められて喜びを感じる。
あの幼い手の温もりは、俺にとっての「生きる意味」そのもの。
機械が「生きる」など、間違った表現かも知れないが、俺はマイ・プリンセスが生きている限り、共に生きる存在でありたい。
――けどなぁ、これ以上下僕体質になってもあれだし……頭撫で撫ではストッパーにしておくか。おい、フィール。ちょっと付き合え
その後、景臣は俺に新機能を取り付けた。