ミオちゃんにキス!!

確かに、機械の身体が生き物のように欲情したんですからね。

すごいことでしょう。

しかし…。

「僕らには不必要な機能です。むしろ邪魔では?」

いらないでしょう。

ロボットが欲情したって子孫が残せるわけでもなし。

無意味です。

馬鹿馬鹿しい。


その機能の存在を否定してから、軽く目を閉じた時でした。


「僕には、必要なんだ」


ラクラミオアーラの声が聴覚に響きました。


「リリカを愛するために、僕には必要なんだよ」


リリカを愛するため?

こんなもの使わなくてもリリカを愛することはできます。

僕なら使いませんね。

だいたい、ここにいる全員がリリカの声を耳にしたというのに、反応したのがラクラミオアーラ一人とか、どうなってるんですか?

ラクラミオアーラがオカシイんですよ。


そうに、決まってます。







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