ミオちゃんにキス!!

「“こんなの”とか言っちゃダメ!リっちゃんのキスは特別なの!大事な大事なチューなのよ!」

特別…。

そう言われるのは嬉しいけど、それって…。

「私のキスが起動のカギ…だから…?」


その時――ふわり。


私の小さな声を包み込むよう。

後ろからツィカに抱きしめられる。

「違いますよ。確かにリリカのキスはカギですが、“特別”の理由は他にあります」

「なのなの♪」

ローズちゃんもニコニコ頷いた。

「え……他って?」

抱きしめられたままツィカの方を振り向けば、ツィカは爽やかな微笑みをくれた。

なんか、意味深なんだけど…。


「リリカ、僕のして欲しいことなんですが」

「あ、なになに?」

「僕のことが一番好きだと言って下さい」


へ?


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