ミオちゃんにキス!!

「ツィ、ツィカ?言うだけ…?」

「はい。言うだけです」


……みんな、本当に欲がないね。

一日代わりに家事をやれ!とか言っていいんだよ?

「じゃあ、言うよ?」

「はい。ああ、気持ちはこめて下さいね」

私が頷いて口を開きかけた時だった。


「待ちなよリリカ」

「もぐっ…!」

私の口はミオちゃんの形のいいお手々に塞がれてしまった。

「ツィカ、違うのにして」

「なぜです?」

「リリカが一番好きなのは僕だから。嘘言わすなんて最低だね」

「ハハ、凄い自信ですね。ですが変更はしません」


なぜかミオちゃんとツィカの間にバチバチと火花が見える。

目の錯覚だよね?

幻だよ。うん。


「へー、そうか…。君、そんなに僕に踏まれたいのか。ほら、土下座しな。もしくはひざまずけ」

「確か脚部のスペアが地下にありましたよね。一本くらい故障しても支障がないように」


笑顔の睨み合の果てに、とんでもないこと言い出した。

止めないと!


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