ミオちゃんにキス!!

考えていたら、ミオちゃんが顔をズイッと近づけてきた。

「……リリカ、君にしてほしいこと決めたよ」

「なに?」

予想がつかなくて尋ねれば、ミオちゃんはこう言った。


「リリカが欲しい。リリカの全てをちょうだい」


私の、全て…?

それがミオちゃんの望みなら、私は素直に頷くよ。

「いいけど……どうやってあげればいいの?」

私をあげるって、どうするのが正解なのかな?

ミオちゃんは知ってるの?


赤く輝くミオちゃんの瞳を見つめたら、ロボットとは思えない程のやわらかな微笑みで――。


「それは今夜、教えてあげる」


なんて。

妖艶さを含んだ眼差しが色っぽくてポケッと見惚れていたら、不意打ちのキスが唇に落ちてきた。

「……っ!?ミオちゃん!?」

たちまちオフモードになって停止する私の大好きな人。

「もう…ミオちゃんたら」

仕方ないな、起こしてあげよう。


「大好き――」


さあ、

ミオちゃんにキス!!



  ☆
    ☆




【おわり】


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