ミオちゃんにキス!!
考えていたら、ミオちゃんが顔をズイッと近づけてきた。
「……リリカ、君にしてほしいこと決めたよ」
「なに?」
予想がつかなくて尋ねれば、ミオちゃんはこう言った。
「リリカが欲しい。リリカの全てをちょうだい」
私の、全て…?
それがミオちゃんの望みなら、私は素直に頷くよ。
「いいけど……どうやってあげればいいの?」
私をあげるって、どうするのが正解なのかな?
ミオちゃんは知ってるの?
赤く輝くミオちゃんの瞳を見つめたら、ロボットとは思えない程のやわらかな微笑みで――。
「それは今夜、教えてあげる」
なんて。
妖艶さを含んだ眼差しが色っぽくてポケッと見惚れていたら、不意打ちのキスが唇に落ちてきた。
「……っ!?ミオちゃん!?」
たちまちオフモードになって停止する私の大好きな人。
「もう…ミオちゃんたら」
仕方ないな、起こしてあげよう。
「大好き――」
さあ、
ミオちゃんにキス!!
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【おわり】