ミオちゃんにキス!!

「問題ないよね?景臣がくれたデータの中には、“好きな相手とは一緒にお風呂へ入るべし”って――」

「そのデータにはかなり誤解があると思うな!うん!」

「何?嫌なわけ?君は僕のこと大好きって毎日ウザイくらい連呼してるよね?あれは全部嘘だったわけか。リリカは誰に対しても尻尾振って大好きって言うメス犬だったんだね」

「ち、違…!」

否定しようとしたら、赤いガラス玉の瞳と視線が合った。


「天然鈍感ボケ女リリカ」

「へ!?」

「僕と一緒に入りたいよね?」

なぜかブラックオーラ全開の笑顔が迫ってくる。

「えっ、えと…」

「入りたいでしょ?」

何!?

なんなの?この威圧…。


気づいたらミオちゃんのキレイな顔が至近距離にあった。


「…………入るんだよ。素直に頷いてよね、この空気読めないニブチンが」

「は…はい…」


こうなったミオちゃんからは逃げられない。

今のうちに腹をくくっておこう。






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