ミオちゃんにキス!!
「ミオちゃんはミオちゃんなの。ミオくん、なんて絶対呼んであげないんだから」
「…………今なら、ムカツクという感情が理解できそう」
「良かったね~。私のおかげでデータが増えたでしょ」
「感謝はしないよ。それと、僕がロボットだからって馬鹿にするな」
そう――このミオちゃん、実はロボット。
大好きな銀髪のお姫様人形をモデルに、私のおじいちゃんが造ってくれた。
おじいちゃんはロボット工学の研究者で、若い頃から人型ロボットの研究をしていたんだとか。
今は亡くなってしまったけど、おじいちゃんには本当に感謝してる。
ミオちゃんがいたから、両親やおじいちゃんがいなくなった悲しみや辛さを乗り越えられた。
「馬鹿になんかしてないよ。ミオちゃんのこと大好きだもん」