ミオちゃんにキス!!
この僕が恋を知りたいだなんて、景臣にとっては予想外だったらしい。
リリカがいけないんだ。
リリカがクラスメートの男子に告白されたとか言って、頬染めて僕のところに来たりするから…。
知りたくなった。
リリカをこんな表情にさせる「色恋」というものが、どんなものか。
――まあ、俺的な恋のABCをインストールしてはやるが…あんまし期待するなよ?
当てにならない景臣の恋愛経験データを得てから、僕は恋愛に関する情報処理をおこなった。
「恋とは、特定の異性に強くひかれること。好きになること。思いを寄せて慕うこと」
リリカは毎日のように僕を抱きしめて「大好き」と言ってくれる。
でも、リリカは僕以外の「あいつら」にも同じことを言っていた。
僕の後に造られた4体のロボット。
あいつらにも…。