ミオちゃんにキス!!

「あ、後3分で洗濯機が停止する時間だ」

一度上に戻って洗濯物をどうにかしよう。

今日は天気も良いし、二階のベランダに干そうかな。


こうやって、洗濯をしなきゃとか掃除は必要とか思うのも、最終的には全部リリカに繋がるから。

リリカが、喜んでくれるから…。


リリカの笑顔を思い出しながら階段を上がり、リビングを通り過ぎようとした時。


「ん?これって…」

リビングのソファーにポツンと置かれていた袋を発見。

嫌な予感がして中を確認したら予感が的中した。


「体操着…」


今日、体育あるって言ってたよね?あの天然鈍感ボケ女は。


「………ホント、抜けてるよね。リリカは」


こんなだから、ほっとけない。

僕は掃除と洗濯を途中放棄して外出の準備を始めた。

もちろん、この忘れ物をおっちょこちょいな思い人へ届けに行くために。







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