ミオちゃんにキス!!

「リっちゃん!会~い~た~かっ――」


――ゴン!!


大きな音がした。

私に突撃しようとしたローズちゃんが頭をガラスケースにぶつけた。

痛そうだけどロボットだからね。

大丈夫だと思う。


「むむ!リっちゃんと私の間を隔てようとする透明な壁があるわ!リっちゃん待っててね!今助けてあげるから!」


ローズちゃん…相変わらずの思考回路だね。

閉じ込められてるのはローズちゃん達の方なんだよ?


「ローズ、これはガラスケースです。どうやら僕らは展示されてるようですね」

コンコンとガラスケースを叩きながらツィカが私を見た。

「リリカ、久しぶりですね」

ふわりと微笑む騎士様。

サラサラの黒髪が揺れた。


ああ、やっぱりツィカの笑顔が大好き。


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