ミオちゃんにキス!!

「おっ!乗ったかフィールくん。なら俺は足蹴りで協力しよっかな。ツィカくんはどうすんの?」

「………足蹴りで」


ああ~…アルもツィカもそんなぁ…!!


「リリカ、離れて下さい」

「他の奴らも下がっとけよ~?」

ニヤリと極悪そうな笑みを浮かべてアルが船橋さん達にも警告した。

みんな、慌ててガラスケースから距離を取る。


「いっくよ~!」

ローズちゃんの合図で四人が構える。


「てやぁああっ!!!」


掛け声が響いた。

そして――。


バリンッ!ガシャン!!と派手な音を立ててガラスケースは呆気なく破壊された。

途端、博物館の警報器がうるさく鳴る。


「なんだ今の音は!!」

「どうしました!?」


バタバタと警備員が集まってくる中、自由になったアルがひょいと私を持ち上げた。


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