ミオちゃんにキス!!
アルの説明で何となくわかった。
けど……起動させられるのはこの世で私だけ?
嘘でしょ?
「アル、起動させるにはキスすればいいんでしょ?私じゃなくても、べつに…」
「そ・れ・が、リっちゃんのキスじゃなきゃダメなんだよね~。他の人間は受け付けない」
「俺達はマイ・プリンセスの唇にしか反応しないように造られている」
そ、そうだったの~!?
「知らなかった!」
「基本的に僕らは君にしか反応しませんよ。さっきだって、内蔵されているセンサーがリリカの声を感知したから起動したんです」
「起動スイッチを唇(キス)から耳(音声)に切り替えといて良かったね。もう戻しとこ」
アルが目を閉じて黙り込んじゃった。
処理中なのかな?
気付けばミオちゃん以外みんな目を閉じていた。
「全く。参っちゃうよ。せっかく静かだったのに。またうるさくなるなんて」
ミオちゃんは不機嫌だけど、私は嬉しい。
またみんなと一緒に遊んだりご飯作ったりお昼寝したり……色々な思い出がつくれる。
独りじゃない。
大好きなみんなとの生活が、また始まるんだ…!