ミオちゃんにキス!!
MEMORY:04/リリカ
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みんなが帰って来た翌朝のこと。
私はギュッと抱きしめられる感覚で目を覚ました。
「ん~…ミオちゃん?苦しい、よぉ…」
おかしいな…。
いつものミオちゃんなら「天然鈍感ボケ女リリカ起きろ~」とか言ってくるのに。
「ミオちゃ……」
目を開けてビックリ。
私の隣には黒髪のカッコイイ騎士様が寝ていた。
いつの間にベッドに忍び込んできたんだろう。
私は彼の抱きマクラになっていた。
「ツィ、ツィカ~!?」
「あ、起きましたか」
まぶたが持ち上がって、ツィカの深い青が私を見つめた。
「ななななんでベッドに…!!」
「あれ?忘れてしまいましたか?前はこれが普通でしたよ。僕が君の目覚ましです」
前!?前って小学生の頃だよね!?
今はもう高校生だから、かなり羞恥心がぁ…!!