ミオちゃんにキス!!

その時だった。


――ガンガンガンガンッ!!!!!


「天然鈍感ボケ女リリカ起きろ~!朝だよ~」

ガチャリと部屋のドアを開けて、お鍋とオタマを打ち付けるミオちゃんが登場。

「ラクラミオアーラ!!うるさいです!なんなのですか!その起こし方は!」

「うわ…いたの?ツィカ」

ミオちゃんが汚いものを見るような目つきでツィカを見下ろした。

ああ~ただでさえ意地悪なミオちゃんが朝から不機嫌に~!

「ミオちゃん!起きてる!起きてるからリビングで待ってて!」

「……早く来なよ」

私とツィカを睨んでからミオちゃんは出て行った。


「まさか…毎日こんな悲惨な起こし方をされていたんですか?」

「あ、あははは……うん」

頷いたらこの世の終わりみたいな表情をされた。

「もうリリカに辛い思いはさせませんからね!」

そしてムギュッと抱きしめられる。


べつにね、ちゃんと起きられるならミオちゃんの起こし方でもOKなんだよ?

とか言ったら何やかんや言われそうだから黙っておこう。






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