ミオちゃんにキス!!
「ちっが~う!!の」
「うわ~…ミオちゃんカワイソー」
むむむ…ローズちゃんとアルに否定された。
なら!
「違うなら教えて!本当の理由!」
トーストを手に持ったままズイッとアルに迫る。
と――。
「リリカに恋したからですよ。みんな知っていたのにリリカが知らなかったなんて驚きです」
ツィカが答えてくれた。
「そうそう。俺らがいない間にとっくにくっついてイチャイチャラブラブしてると思ってたのに。これは全く以って予想外」
アルが意地悪な表情でニヤリと笑う。
――その時。
バンッ!!と大きな音がして、リビングのドアが勢いよく開いた。
「アル!ツィカ!ローズ!フィール!!」
怒鳴り込んで来たのは誰あろう、この人。
「ミオちゃん…!」
キッチンへ消えたはずのミオちゃんだった。