ミオちゃんにキス!!




「ミオちゃんミオちゃん!言葉遣いも昔みたいにして?ね?お願い!」

とかオネダリされたから仕方なく。

仕方なくだからね。

別にリリカの喜ぶ顔が見たかったとかじゃないんだから。


………て、なにツンデレ要素を発揮してるんだろう、僕は。


「ミ~オちゃん!」

「なによ、アル」

「向こうの棚からジュース取って来てくれないかな~」

現在、僕らはスーパーの食糧品コーナーにいる。

リリカと一緒にお菓子売り場にいた僕は、野菜を抱えて戻ってきたアルにジュースを持って来いと命令されたわけだ。

「嫌よ。自分で行きなさい。私を使おうなんて千年早いわ。この下僕が」

「うわおっ!出たよ!女王様ミオちゃん!」


…………そう。

昔の…女性体だった頃の僕はこんなだった。


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