ミオちゃんにキス!!

な……なんてことカミングアウトしてるのミオちゃ~ん!!!!!

みんな唖然としてるよっ!!!


私は慌ててミオちゃんをリビングから廊下に連れ出した。


「ミオちゃん!!」

「何?」

「あれね!?ドSプログラムが発動中なのね!?だから私が恥ずかしがること言ったりするのね!?」

「そりゃあ、スイッチ入ったからね。プログラムの終了してないし」

しれっと言ったよミオちゃん。

「リリカが羞恥と屈辱を感じてくれたなら何よりだよ」

この子は…天使の笑顔でなんてことを…!


「強制終了!」


叫ぶと私はミオちゃんの唇にキスをした。

「!?リ、リ…――」

ミオちゃんのまぶたがゆっくり下りる。

身体の動きが止まる。


よし。強制終了完了。


ミオちゃんを起動させる電源スイッチは唇だ。

私がキスすることでミオちゃんは動き出す。

電源オフにする時も同じ。

キスすればたちまち機能が停止する。


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