ミオちゃんにキス!!
「ごめんね、ミオちゃん」
私は重たいミオちゃんの身体を引きずって近くの部屋に隠した。
ふー、これでミオちゃんに邪魔されない。
一安心して、いざリビングへ…。
…………なんて言い訳すればいいの?
ミオちゃんはいとこで、さっきのはジョーク…とか?
苦しいかな。
でも変な誤解されるよりマシだよね。うん。
私は思い切ってリビングのドアを開けた。
「ご、ごめんね。なんか…色々と」
苦笑いしながら椅子に座ると、船橋さんにニッコリスマイルで頷かれた。
「大丈夫。わかってるよ榎本さん!」
「へ?」
「ようするに彼氏でしょ?」
「は!?」
田中さんの一言に目が点。
「彼氏いたのかー。せっかくの休みに俺達お邪魔だったかな?」
「すごいキャラの彼氏だな。絶対あいつSだろ」
どうやら皆さん、ミオちゃんを私の彼氏と勘違いしてくれた様子。
まあ、これはこれでいっか。