ミオちゃんにキス!!

「ごめんね、ミオちゃん」

私は重たいミオちゃんの身体を引きずって近くの部屋に隠した。

ふー、これでミオちゃんに邪魔されない。

一安心して、いざリビングへ…。


…………なんて言い訳すればいいの?

ミオちゃんはいとこで、さっきのはジョーク…とか?

苦しいかな。

でも変な誤解されるよりマシだよね。うん。


私は思い切ってリビングのドアを開けた。

「ご、ごめんね。なんか…色々と」

苦笑いしながら椅子に座ると、船橋さんにニッコリスマイルで頷かれた。

「大丈夫。わかってるよ榎本さん!」

「へ?」

「ようするに彼氏でしょ?」

「は!?」

田中さんの一言に目が点。

「彼氏いたのかー。せっかくの休みに俺達お邪魔だったかな?」

「すごいキャラの彼氏だな。絶対あいつSだろ」


どうやら皆さん、ミオちゃんを私の彼氏と勘違いしてくれた様子。

まあ、これはこれでいっか。







< 9 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop