ミオちゃんにキス!!
「失礼する。マイ・プリンセス」
紳士らしくドアをノックしてからマイ・プリンセスの部屋の中へ。
「あれ?フィール?」
机から顔を上げ、俺を見てくれた。
マイ・プリンセスと目が合う。
この瞬間、データの上書き保存は必須。
彼女と共有できるひと時を俺の中に永久保存することで自分のレーゾンデートルを確認する。
「マイ・プ――」
「おや?フィールが来たんですか」
………よく見れば、マイ・プリンセスの隣にはレヴァンツィカが立っていた。
「何しに来たんですか?」
「お前こそ、宿題中のマイ・プリンセスに何用だ?ハッキリ言って邪魔だろう」
「失礼ですね。僕はレポートの書き方についてアドバイスしてあげていたんです」
ダークな笑顔を向けてくるレヴァンツィカ。
マイ・プリンセスはこいつのことを騎士様などと呼んでいるが、俺的にこいつは魔王だ。
腹黒いからな。
凄まじく。