ミオちゃんにキス!!

そうだ。俺はこの頭を撫でてくる手に弱い。


まだミオアーラと俺しか造られていなかった頃。

家事を一手に引き受け働きまくる俺を見て、マイ・プリンセスがこう言ったことがある。



――フィール、つかれない?ダイジョウブ?



ロボットの俺は疲れを知らない。

だから次の命令を。

ひざまずいて、そう答えた。

そしたら…。



――フィール、いい子いい子、なの



優しく頭を撫でられた。

体内の熱エネルギーが上昇する。

人間的に言うと身体中の血が沸騰する、だろうか。

急な熱エネルギー上昇の原因がわからず、あの時俺は景臣のもとへすっ飛んでいった。



――なにぃ~?リっちゃんに頭撫で撫でされて熱上昇?



真面目に報告したら大笑いされた。

景臣、絞め殺してやろうか。


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