続編☆やっと捕まえた
離さない
「もしもし?葵さん?賢太郎です。
あなたに会いたいんだ。この前会った
カフェで待ってます。」


「賢太郎さん…。私…。いけないよ。」

「葵さんが来てくれるまで、ずっと、待ってます!」
プープー。電話が切れた。

このままじゃダメなんだ。
私ちゃんとしなきゃ!


お母さんには、病院に行くと嘘をつき
カフェに向かった。



自動ドアがあく。
「葵さん…きてくれてありがとう。」
少し歩きませんか?
私は、頷き、近くの公園に着いた。
ベンチに座った賢太郎さんの前に立ち


「賢太郎さん?私、あなたには感謝してます。飛行機での献身的なケア。
水族館に連れて行ってくれたこと。
メールで励ましてくれたこと。
でも、私の愛する人は、直人なの!
だから…ごめんなさい。」
頭を下げて謝った。
「葵さん…そんなことしないで!俺は、
あなたを愛してるだから」ベンチから立ち上がり
近づく彼を避けようと
後ろに下がる。
怖い!!直人…!
「直人!!助けて!!いやー!直…人!
バシン!!誰かが殴る音!
「葵に触るな!!」
「直人…??直人!!」
「葵!待たせたな!もう、泣くなよ?」
「直人…。直人の香りだ!」
直人の腕の中。

「俺は、あなたに負けない!」
「賢太郎さん!直人は、私の愛する人なの!」くるっと振り返り
背伸びして、俺の唇に甘い唇が重なった。俺は、葵の後ろ頭を押さえて
濃厚なキスをした。
ウットリとする葵。
腕は俺にしっかり周る。
そんな俺達を見た賢太郎は、
「何で…。僕じゃないんだ!!
何で…。」震える賢太郎さん。









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