続編☆やっと捕まえた
マンションの駐車場に降りてきて
助手席のドアを開けてくれた。

「奥様?どうぞ。」
「ぷっ。なに?それ?」
そっとシートに座る。

「葵?どこ行きたい?」
「う〜ん。直人は?なに食べたい?」

「今日は、葵のリクエストに応える日」
「だって…。う〜〜ん。」
私は、少し悩んだ。
「そうだ!達也のお店行きたい!!」
「そうだな!久しぶりだし、行くか」

車を走らせる事30分。
可愛いお店を見えてきた。

「良し、着いた。行くか」
「うん、たのしみ!」

アンティークなステンドグラスのドアを
開けて
カラン、カラン、
「よっ!達也!」
「あれ?珍しい!2人か?」
子供達を預けて
デートだと直人が話す。
「で、俺の店に来てくれたんだ。ところで、葵、改築の件進んでる?」
「うん…。少しずつだけどね。心を
込めて作りたいから。喜んで欲しいもの
だから…もう少し待って」
「いいよ。約束は半年後だし、
葵のセンスに任せる。すげーたのしみ」
「うん。頑張る!絶対素敵なものにするよ!」
葵のキラキラした瞳が
なんだか愛おしいと思えた。

「お二人さん、ご注文は?」
直人と目が合って
同時に
「”デミグラスソースの
ハンバーグセット”で!!」

「あはは!どこまでお前ら仲いいだよー
全く、バカ夫婦だわ!」
「うるせ〜!いいんだよ!達也!早く!
腹減った!」
「わかったよ!!ったく、唸らせる
うまいのだすからな!」

キッチンに入って行った。

「直人。あのね。この椅子やテーブルを
このままリメイクして
雰囲気を大事にしながら家族があったかいお食事をするそんな場所にしたい」
「そうか。長年使って来たこの色や傷も
温かみを感じるもんな。床材とかも
一部をコルクにしたらどうかなぁ?」
「コルク?…あっ。子供が転んでも
痛くないね!いいよ!凄い!直人!」
ホッペにチュってしちゃった。
「葵?お前…。やけに今日は積極的ですね〜。」ニヤリ。

「なっなによ、私はただ…嬉しくて」
「お前耳まで真っ赤だぞ?なに考えてんの?エロ〜〜葵」
「そんなんじゃ…。」
パタパタ手のひらで顔に扇いでる。
グラスの水を一口飲んで
「ふー!もう〜〜」
「あはは〜、葵、おもしれ!」
頬を膨らませてプンプンしてやんの。

「お待たせ、新作!モッツァレラチーズインデミグラスソースハンバーグ」
「美味しそう!!」
「だな!すげーいい匂い!」
「”頂きまーす”」
ふはふは、
「おいひーね!ふ〜」
「うっまふはふは」
「だろー!その付け合わせの焼きトマト食ってみ!」
「うっま!甘い!凄くおいひー!」
「トマトって焼くと甘みが増すんだ!」

とっても楽しい時間を過ごした。

達也にお礼を言って
店を出た。


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