続 でも、好きなんです
『遅くにごめん。
今週、会えないかな?』
短い文面の課長からのメールだった。
メールを開いたのは、午前二時、布団のなかでだった。
受信時刻は午後11時。
気がついたら、寝てしまっていたようだ。
会社を出るとき、課長はまだ忙しそうにしていたから、遅くまで残業していたのだろう。
課長からのメールはいつも用件だけだ。
長い文章を打つのは苦手なのかもしれない。
すぐに返信したかったけれど、さすがにこの時間に返信するのは迷惑だろうと思ったので、文面だけを作成して、保存ボックスに保存した。
『大丈夫です。
今週の金曜日はどうですか?』
明日の朝、課長に送信することを楽しみに、もう一眠りする。
朝、目が覚めて、少しの間考えて、送信ボタンを押した。
それだけで、爽快な気分の朝だった。
今日の服を選びながら、そういえば今日は、美穂と夕飯を食べる約束をしていたことを思い出した。
せっかく飲みに行くんだし、とまだ寒かったけれど、春らしい白いニットを選んだ。
(美穂、まだ、前に言っていた人と不倫しているのかな・・・。)
メールではなんだか報告しにくくて、課長とのことは、美穂にはまだ報告できていない。
今日会ったら、話してみようと思う。
美穂に、聞いてもらいたかった。
他の誰にも相談出来ないけれど、同じ立場にいる美穂なら、今の気持ちをわかってくれるような気がした。
今週、会えないかな?』
短い文面の課長からのメールだった。
メールを開いたのは、午前二時、布団のなかでだった。
受信時刻は午後11時。
気がついたら、寝てしまっていたようだ。
会社を出るとき、課長はまだ忙しそうにしていたから、遅くまで残業していたのだろう。
課長からのメールはいつも用件だけだ。
長い文章を打つのは苦手なのかもしれない。
すぐに返信したかったけれど、さすがにこの時間に返信するのは迷惑だろうと思ったので、文面だけを作成して、保存ボックスに保存した。
『大丈夫です。
今週の金曜日はどうですか?』
明日の朝、課長に送信することを楽しみに、もう一眠りする。
朝、目が覚めて、少しの間考えて、送信ボタンを押した。
それだけで、爽快な気分の朝だった。
今日の服を選びながら、そういえば今日は、美穂と夕飯を食べる約束をしていたことを思い出した。
せっかく飲みに行くんだし、とまだ寒かったけれど、春らしい白いニットを選んだ。
(美穂、まだ、前に言っていた人と不倫しているのかな・・・。)
メールではなんだか報告しにくくて、課長とのことは、美穂にはまだ報告できていない。
今日会ったら、話してみようと思う。
美穂に、聞いてもらいたかった。
他の誰にも相談出来ないけれど、同じ立場にいる美穂なら、今の気持ちをわかってくれるような気がした。