無限の青空
駐輪場に着き、バイクを止め鍵を外して歩き出す。
駐輪場は広く、バイクを止めても問題なさそうだった。
クラス分けの紙が貼ってある所に向かい歩いていると、さっそく新入生だと思われるパンダのような濃い化粧をした女共から、不快な声を浴びせられる。
「キャアアーーーーーーー!!!!!!!!!」
「誰あの人達!超カッコイイんですけどっ」
「イケメ~~ン」
「同じクラスになりた~~い!」
「アタシ、あの人タイプッ!」
「エエーアタシはあの人がいいっ!」
ここまで予想通りだと笑えてくる。
そう思いながら、何時もの如く右から左へ聞き流す。
女共を無いモノと扱い、俺達の歩みが止まることはない。
ただ1人、女共に妖艶な笑みを浮かべながら手を振っている奴がいるが。