無限の青空
学校に着き、下駄箱で靴を履き替え、教室へと歩き出す。
…昨日より視線が多い気がする。
まぁ、どうでもいいが。
ー教室のドアをガラッと開けると、更に視線を感じる。
どうでもいいとは言ったが、ここまでくると不愉快だ。
自分の席に向かいゆっくりと歩く。
席に着くと、斜め前の男が
「おはよっ!凛条さん」
と、挨拶してくる。
それに、コクッと小さく頷いて
「…真広でいい。」
と返す。
「分かった。じゃあ、真広ちゃんで」
そんな会話をしていると、今まで黙っていたクラスメイト達も、普通にまた雑談を始めた。