無限の青空



ーーキーンコーンカーンコーン
      ‥キーンコーンカーンコーン

本日、8回目のチャイムが鳴る。

つまり、4時間目終了のチャイムだ。


すると突然、目の前の日向が、ガバッと起き上がる。


1時間目から今まで、ずっと寝ていたのに、昼休みになった途端起きるとは。

タイミングが、良すぎではないだろうか。


「真広っ、早く行こ!」
「ん。」

日向と2人席を立ち、教室のドアへ向かう。

授業中、ずっとケータイを弄っていた渚が

「ちょっとちょっと~、お二人さん。俺を置いてくことないでしょうに~。」

言っている割には、ゆっくりと歩いて着いてくる。
< 52 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop