無限の青空
ーー学校に着いたのは、10時15分。
家から学校までは、結構距離がある。
授業中だと言うのに、騒がしい廊下を歩き、躊躇いなくドアを開ける。
すると突然、何かがタックルしてきた。
「真広おはよっ、今日休みかと思ったよ!」
どうやら、タックルしてきた物体は日向だったようだ。
「…はよ。」
軽く挨拶をし、席に着く。
隣の席に渚はいない。
私の視線をたどった日向が
「あー、渚なら学校には来てるよ。けどアイツ、伊吹と同じでサボリ魔だから。教室にいる時の方が珍しいんだっ!気になる?」
馬鹿みたいな事を聞いてきたので
「…別に。気になってなんかない。」
素っ気なく言う。
「ははっ、渚かわいそー。」
ケラケラと、楽しそうに笑う日向。
…元気な奴だ。