無限の青空


その話を聞いたからか、今日は授業を受ける気にならず、日向に起こされるまで寝た。



ーー昼休み前の教室や廊下に、香水くさい女共が群がる。


その中心にいる奴らは、様々な反応を見せている。


「…。」

眠いのか、呑気にあくびをしている響。

「…、」

顔が引きつっているが、何とか笑顔をたもっている類。

「うるせぇ、うるせぇ、うるせぇっ!!その声どっから出してんだよ!」

眉間に皺を寄せて、不機嫌オーラを全面に出し、暴言を吐きまくる伊吹。

ヘラヘラと手を振りながら、
「いいぜ~。じゃあ今夜な~。」
簡単に誘いに乗る破廉恥野郎、渚。
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