無限の青空
ーー騒がしい姫紹介も終わり、幹部と2階へ戻る。
「真広、もう7時だし今日は帰る?」
私が時計に目をやったのに気づいたのか、類は言った。
「…ん。」
返事をすると
「送ってく。」
響がバイクの鍵を持ち、立ち上がる。
響に手を引かれ、1階に下りる。
下っ端達の挨拶に適当に返事をしながら、外に出た響と私は、倉庫の横にあるガレージに入る。
其処には、高級車やワゴンなどの沢山の車と、何百台ものバイクがズラリと綺麗に並んでいた。
またしても、響にバイクに乗せられメットを被らされる。
私が小さく舌打ちをしたのと同時に、バイクは走り出した。