無限の青空
「…青龍って族の姫になった。」
陸は、踏み込むべき時とそうでない時を見極める力を持っているから。
「…姫、ね。そりゃまた、らしくねぇモン引き受けたじゃねぇか。」
「…」
自分でもそう思う。
「ま、いいんじゃねぇの。お前にとってプラスになる事もあるかもしんねぇだろ?」
「お前は、お前のやりたいようにやればいい。何にも縛られなくていい。」
…やはり、陸は鋭い。見ていない様でちゃんと見てる。
「…ん。」
私の素っ気ない返事にフッと笑い、ソファーから立ち上がる。