【短編】バスケ部の不良野郎【BL】

「はぁ…はぁ…ねこぉ…ごめんな…」

 琉華に抱きしめられて、首筋にキスをされながら、暁月はまたぶつかった時のことを謝った。

「だから別にいいって」

「でも、ねこ、怒ってたし…」

「怒ってた?いつ?」

「運ばれるとき…舌打ちしてた…」

「あれは…お前が俺のことをいつまでも苗字でしか呼ばねえから」

「本当?」

 疑り深く振り向いた暁月の唇に、琉華が不意打ちでキスをすると、暁月は口を押さえて顔を真っ赤にした。

 琉華は暁月の下半身に手を伸ばし、暁月のそれを指先でなぞった。

「名前で呼んだら気持ち良くしてやる」

「いやだ…もうやめようよ…」

「呼べ」

 琉華は暁月のものから手を離し、内腿を撫でた。

「やっ…ん…そこもだめ…」

 暁月は身をよじりながら琉華の手に自分の手を重ねて、なんとか止めようとする。

「あかつき…呼んで…」

「ひゃ…っあ…る…るっ…かぁ…るかぁ…」

「よくできました」

 琉華は満足そうに暁月のものを扱いてイカせた。

「…んん…もうやめよ…ねえ…」

 二度もイッて疲れた暁月が、琉華に体を預けた状態で言う。

「体力ないな」

「うるせえ…」

 そう言って、暁月は恍惚として琉華にキスをした。

「るか、かっこいい」

 暁月は琉華に体を預けたまま、眠りに落ちた。

 琉華は予想外の暁月の行動に、ただただ本能が掻き乱されて、翌朝にはゴミ箱にティッシュが山積みになっていた。

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