【短編】バスケ部の不良野郎【BL】

「俺のこと、名前で呼んでみ?」

「へ?名前?」

「下の名前」

 琉華が暁月の耳に息を吹きかけると、暁月が「ひゃん」と小さく鳴いた。

「むり…いつも音駒って呼んでるし、今更名前で呼ぶのもはずいし…」

 さっきのでスイッチが入ったのか、暁月は普段の喋り方とは違い、甘えた声で断った。

 それを聞いて、琉華が今度は暁月の耳に噛み付いた。

「ひゃっ…耳は…ダメだって…はぅ…」

 暁月の甘ったるい声に、琉華の行動に拍車を掛ける。

 琉華は暁月の後頭部に手を当てて、唇に優しくキスをした。

「…ふぁ…今日は休まなきゃ…」

 暁月がとろんとした瞳で琉華に行為を終わらせるよう言うが、その瞳がさらに琉華の理性を崩れさせた。

「あっ…ダメだってばぁ…」

 琉華は暁月の言葉にもお構いなしに暁月の服の中をまさぐった。

「ああっ…!」

 胸の突起をつままれて、暁月が体を仰け反らせる。

「かわいい」

 琉華は暁月の頭を撫でて、暁月を寝かせると、暁月のジャージをずり下ろした。

 琉華がパンツ越しに暁月のそれを触ると、すでに先の方が少し湿ってて、琉華は一層興奮した。

 琉華がパンツを脱がせると、暁月のは天井に向かってそそり立ち、暁月は両手で顔を隠して恥ずかしがった。

「ねこぉ…俺、やっぱこういうのだめだ…慣れない…」

 暁月が弱々しい声でそう言うから、興奮した琉華は自分のを出して、暁月に当てがった。

「名前で呼べ」

「はずい…」

「馬鹿…」

 琉華は暁月の中に挿れ、二人同時に絶頂を迎えた。

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