キライになりたい曲
なんで?って、理由はわかってるけど、
2つ同時にびっくりして。
そんな私に、夏海と咲桜ちゃんが、
私の隣を指した。
そこには、
まだ紅い顔で、
テーブルと自分の腕に方頬を預けながら、
こっちをみて、私の指を掴む凛冬。
タイミングよく、店内に流れたあの曲。
今度は、今までと違うキモチで聴けるだろうか。
キライになりたかったこの曲を。
凛冬の隣で。
少しだけ不安になって夏海をみると、
大丈夫と、やさしい笑顔。
その背中を見送って。
私の手を取る、凛冬に寄り添う。