卒業~最後のラブレター~



「そうなんだよ〜!
もう最悪だよねっ」



「あははっ、俺誕生日遅いから後ろの方だもーん」




いたずらっぽい表情の康毅に胸がキュンと高鳴り、そしてズキンと痛む。



だって、康毅は今日私の友達から告白されるの。




康毅とその子はすごく仲良しで私の入る隙なんてないくらいに。



康毅は基本的に女子には優しい。



けど、私の友達‥‥絢(あや)を見つめる康毅の優しい顔は絢が特別なんだって言っているようなもんだ。





私は、ずっと康毅が好きだった。



隣の席になる前から好きだった。



見てるだけの恋が席が隣になることで
180度変わった。




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