私は蝶。
それからほぼ毎日狂うようにセックスをした。あたしたちは近所だったから、なおさらできたのかもしれない。
あたしは高校生。樹は専門学生。
若いし性欲が有り余ってたのかも。

「もう俺なしじゃ生きれないなw」

「もし樹と別れたとしてもセフレになりそうww 」

だってなにもかも気持ちいいんだもん。
もうすぐ5年になる。あなたとの時間が楽しくて、愛しくて、あたしを輝かせてくれた。
樹は言った。「セフレにはなんねーよ。嫁にはするけどな。」
くしゃと笑う彼のかわいい笑顔が大好きだった。

「えへへ…」
あたしは幸せ者だ。
憧れの先輩があたしの彼氏になって、もう4年過ぎてる。たくさん色んなとこ行って、たくさんすれ違いも起きて、喧嘩して、だけど樹から必ずごめんねと抱きしめてくる。拒否っても絶対離さなかった。

「俺、茜のこと愛してるもん」

そう言っていた。
あたしもそうだった。初めての彼氏とこんなに深く愛し合えるなんて、思ってもみなかった。






いまだけは
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