3日限りのルームシェア
そして今日は樹のリクエストでカレーになった。
どうしても日本のカレーが食べたいと
ス―パに着くなりカレールーを探しに行くあたり
知香の知っている樹とは思えないほどのはしゃぎっぷりだった。
たくさんの熱い視線を掻い潜りなんとか買い物を終え家に着いたのは
5時を少し過ぎていた。
「今から夕食の準備に取り掛かるので、出来上がり次第お呼びします。」
すると樹は知香のいるキッチンまで行くと手伝うと言いだした。
「いいですよ。今日は疲れているんですから・・
ゆっくりしていてください。1時間もしたら出来上がるんで・・・」
でも樹は首を横に振る。
「手伝いたいんだ・・・」
知香は、わかりましたと言うとに2人で分担して料理に取り掛かった。

樹の手際の良さは素晴らしかった。
「樹さんて料理が得意なんですか?」
「梓から聞いてない?」
「え?」
「俺、実家にいる時、週の3分の1は食事担当でさ~
いろいろ作ってたんだ。」
意外だったし、梓からそんな話聞いた事もなかった。
「そんなに料理が出来るなら、私の料理なんて大したことないですよ」
顔が良くて、優しくて・・・・料理が出来るって・・嫌みなくらいに出来た男だよ。
これで洗濯とかも好きとか言ったらどうしよう・・・


じゃなくて、洗濯!洗濯・・あああ~~どうするの?
さすがの知香も男性と一緒に洗濯するのは非常に抵抗がある。
服はいいとして下着とかは各自部屋干しでお願いしようかな?
知香は大事な事を決め忘れていた事に気がつきおどおどしてしまった。
すると・・・
「そろそろカレールー入れるよ」
と知香の頭の上から声がした。
「は・・はい!すみません」
知香は小さくため息をつくと料理に集中することに決めた。
洗濯とお風呂は夕飯の後に相談だ!
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