3日限りのルームシェア
きっと樹は疲れてもう寝てしまったのだろうと思いながらリビングの
ドアを開けた。
すると樹はソファーにもたれかかりながら何か考え事をしている様だった。
・・・・寝てないんだ・・・何考えてるのだろう・・・樹さん
知香は樹の姿を見つめてしまっていた。
すると知香の視線に気づいた樹が知香の姿をみて
固まっていた。
顔は徐々に赤くなり、しまいには視線を逸らした。
まるで知香が樹の風呂上がりを見た時の反応と全く同じだ。


・・・・樹は知香がお風呂に入っている間ずっと知香の事を考えていた。
貴重な1日が終わると言うのに何の進展も期待できる反応も
見られず本当にあと2日で大丈夫なのだろうか・・・・

押し倒してキスして・・・って・・・そんなこと出来てたらこんな苦労はしてない。
出来ないから悩んでるのに・・・あとプラス3日あれば・・
3日間という過酷な日程にした梓の事を恨んだ。
そんな事を考えていたらふと視線を感じ横を向いた。
するとそこには
ボーダーのちびTに紺のウェットのショートパンツ姿の知香と
思いっきり目が合った。
すっぴんで、髪の毛は緩めのポニーテール
な・・・なんだ?その格好は・・・反則だろそれ!
寝る前にその姿を見せられたら眠れるわけないだろ!

そんな樹の心の叫びなど知香には届くはずもなかった
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