3日限りのルームシェア
「いいの?」
知香はだまって頷いた。
すると樹はにっこり笑い、少し車を加速させ
近くのコンビニの駐車場に入り車を停めた。
「知香ちゃん、マスターの店の番号わかる?」
知香は自分のスマホからマスターの店の番号を出した。
「これ・・使ってください」
樹はスマホを受け取ると、ちょっと待っててと知香を車に残し
外に出てマスターに電話をかけた。

ほどなくして樹が戻ってきた。
「電話ありがとう。じゃー行きますか?」
そう言って車を発進させた。

「知香ちゃん」
「はい」
「帰り遅くなるかもだけど・・いい?」
「・・・はい」
なぜだか遅くなってもいいと思えた。

そして
着いた場所に知香は驚いていた。
あまりにも意外で懐かしい場所だったからだ。
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