３日限りのルームシェア

梓との出会い・・そして告白

梓と仲良くなったのは知香が高校１年の３学期の時だった。
凄く綺麗なこがいる。智香は入学した頃、遠目で梓を見ていた。
だが、梓は何だか人を寄せ付けない…そんなオーラが
あった。
だが梓とはクラスも違っていたし、何の接点もなく
智香は一度も話す事がなかった。
智香は梓が時々、男子生徒に呼び出されて告白されていたのは知っていた
学年の中でも梓のもてっぷりは兄の樹同様、有名だったからだ。
でも梓が誰かと付き合うことはなかった。


それは・・・知香が先生に頼まれて資料を職員室まで取りに行った
帰りだった。
「いい加減にしてください。」
「ちょっと綺麗だからってつけ上がんじゃねえよ」
音楽室につながる階段の踊り場で
男女の争う声が聞こえ、知香の足は止まった。