あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
07 戦闘開始!
足もとを温かい風が吹いていく。
あたしはいまだに上空にいた。
「シュガー……あれ……」
〈おう……〉
あたしは言葉を失っていた。
足もとに広がっているのは、あの白煙と爆発音。
銀の鎧を着込み、剣と盾を手に戦う者と、黒いマントを着ている者たちは、我が国の者だろうか。
数人の魔術師たちのような姿が見える。
魔術師とオスガリアの戦士たちが、互いの武器を手に、戦っていた。
〈あれ!〉
「……! うん」
シュガーが言った方に、あたしは下降していく。
あたしの先にあるのは、小さな騎馬隊。
その中央に、あのミルクティー色の髪が見えた。