あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
突如、足もとが強く輝いた。
下を見れば、紫の光を放つ、魔方陣。
え、え、え。
なになになになに??
魔方陣はあたしを中心として、周りをクルクルと回り、徐々に光を強く、濃くしていく。
驚いてその場から動こうにも、まるで足が地面に縫い付けられてしまったかのようにピクリとも動かない。
魔方陣からは光のほかに、風さえも巻き起こっている。
くるくるの天パが、竜巻のような風によって、強く扇がれた。
風の強さも、光のまばゆさも、強くなる。
瞼を、開けることも叶わない。
息も、ろくにできない。
身 体 が ふ き と ば さ れ る
もう、なにがなんだか、わからなくなってしまったとき、あたしはついに意識を手放した。