あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
も、限界……。
あたしは頭から蒸気を発して力なくカカオに寄りかかった。
「「まお?」」
ふたり同時にこちらを見た。
「と、りあえず、カカオ……離して……」
「あ、悪い。 って、熱が上がってるじゃないか! 大丈夫なのか⁉︎」
「大丈夫だから、お願い」
これ以上くっつかれてたら、本当にキャパオーバーであたし爆発しちゃう。
流石に見兼ねたシュガーが、カカオのことをうまく言い包め、あたしは無事、布団の中に戻された。
〈わり……ちょっと、刺激強すぎたみたいだな〉
カカオには聞こえないよう、シュガーが心の中に語りかけてくる。
〈……なに悪ふざけしてるの……〉
〈悪ふざけって……だってまおは王子のこと……本人は気づいてない感じ?〉
〈? なんの話してるの?〉
〈いや、わかんないならいーや〉
〈そう? ならいいけど〉