あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
「疲れているだろう、早く寝るといい」
「うん……」
そういって、あたしはベッドに寝そべるけど……。
「…………」
「なんだ」
「えと……あと……そんなにジロジロ見られてると、寝れないんだけど……」
「それはすまない」
カカオはまるであたしを監視するかのように、あたしをずっと見つめている。
さっき、カカオのことを特別に思っていると自覚したばかりだから……気持ちが追いついていかない。
しかも、こんなときに部屋に二人きり……!
なんだこのおいしいシチュエーションはっ!
確かに、いつかそう想う人ができるだろうなって思って想像してみたりしたよ?
けれど、カカオは本物の男の人。
恋愛初心者には、ハードル高すぎる!
こんなの、眠れないよ……。
カカオのキレイな横顔を見つめていると、いつのまにか深い眠りの淵に落ちていった。