あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
あたしとクレアは、魔法の撃ち合いや、反属性の魔法を出し、相殺させる方法を考えたりした。
クレアは炎の魔術師なので、炎属性の魔法について教えてもらった。
「ふー……疲れたねぇ……」
「久しぶりにこんなに身体動かしました」
夏の暑さもあってか、隣でクレアがぐったりとうなだれていた。
汗で服はびしょびしょ。
「クレア、クコに言ってお風呂入らせてもらわない?」
「えっ、わたしですか? わたしはいいですよ! ここにいること自体、場違いなんですから……」
「それを言ったらあたしだって、場違いだよ。 あたしは姫とかじゃないし! クコ! 話わかった?」
「もちろんです!」
遠くで控えていたクコに話しかけると、クコはパタパタと駆けていった。
「じゃ、お風呂はいっちゃお」
「……はい」
なかば強引に、クレアをお風呂に誘うことに成功した。