憎たらしいほど君が好き
綺麗に落ち葉が舞っていた。

綺麗なものも好きだ。

道中、ガラス細工のストラップも買った。


夕陽をほったらかして走って公園に入り、美しさを堪能。

木の葉は紅葉間近で木漏れ日を地面に綺麗に落としている。


「…理彩!」


足がピタリと止まった。

木の影にいたから気づかなかったのか、真人と理彩がいた。


向こうも私たちには気づいていない。


「好きだ」

ぎゅっと胸が詰まる。


分かってたんだからいちいち傷つくな。

自分が腹立たしい。
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