憎たらしいほど君が好き
「ちっせぇ頃から、ずっと好きだった」
「お、かしいよ…マサくんは霞が好きでしょ」
「あんな奴、遊びに決まってんだろ!」
グッサリと冷たいものが突き刺さった気がした。
《あんな奴》。
《遊びに決まってんだろ》。
わかってる。
分かってる、はず。
視界が滲むのは日光が眩しいからだ。
足がすくむのは疲れたからだ。
違う。
傷ついてなんか、傷ついてなんかない。
私が傷つく訳がない。
私だって遊び。
私だって───。
私の足下でジャリ、と砂が鳴った。
「あ、」
真人と目が合う。
どうしよう、零れる───。
こらえたものは、溢れさせちゃいけない─────。
「お、かしいよ…マサくんは霞が好きでしょ」
「あんな奴、遊びに決まってんだろ!」
グッサリと冷たいものが突き刺さった気がした。
《あんな奴》。
《遊びに決まってんだろ》。
わかってる。
分かってる、はず。
視界が滲むのは日光が眩しいからだ。
足がすくむのは疲れたからだ。
違う。
傷ついてなんか、傷ついてなんかない。
私が傷つく訳がない。
私だって遊び。
私だって───。
私の足下でジャリ、と砂が鳴った。
「あ、」
真人と目が合う。
どうしよう、零れる───。
こらえたものは、溢れさせちゃいけない─────。