憎たらしいほど君が好き
「余計な世話かけさせるんじゃないよ」
ふわりと目隠しをされ、囁かれる。
「邪魔したね」
彼は公園の奥に声を投げかけて歩きだす。
有無を言わせず強さで後ろを向かされ、背中を押された。
「夕、陽」
「普通にしないとモヤモヤするよ」
それをやるのは苦しい。でも、夕陽の言うことは正しい。
私を思ってのことだ。
「お邪魔しましたーっ!」
振り返りおどけて叫ぶ。
だけどもう、その場に居たくなかった。
夕陽は何も言わず私の手を引っ張る。