憎たらしいほど君が好き
****************

「果帆、蜜樹、千斗世。相談があります」

教室に戻り、私は三人に打ち明けた。

私はこの異色トリオが大好きだ。


ほんわかモテ女子を演じている勘の鋭い果帆。

真面目でいい子すぎる蜜樹。

天然な千斗世。


私が事情を話すと、三人が揃って難しい顔をした。


「何か難しい話だねぇ」

「難しいどころじゃないよー、千斗世」

「めんどくさい話ぃ」

果帆が面倒この上ないという顔をする。


「行くっきゃないでしょ?霞ってそんな弱っちかったっけ?」

ニヤリと笑う悪魔。

「おー!当たって砕けろー!」

「っちょ千斗世!砕ける前提で言わないの!」



見ているだけで元気が出る。
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